Motor Pool Masahiko Kishi写真=岸政彦/構成=東万里江/発行=双子のライオン堂
新境地。社会学者・岸政彦がフィルムカメラで撮った静かな街の記憶。185枚のスナップと1篇の書き下ろしエッセイを収録。
その街には誰かの痕跡が記憶されている——。通過する街角に、路地裏に、交差点に、何者かの気配があって、無数の生活が迎えるはじまりとおわりを、一枚の写真の中に写し出す。フォルクローレの歌声は、電話越しの声となって、氏の記憶となった。電車の音、酒場の喧騒、バンドの音、そして流暢なスペイン語。聴いたことのないはずのそれらの音は、ここに収められた写真から聴こえてきて、読者の記憶にいつの間にか宿る。やがてそれは、見る者すべての記憶となる。記憶の上に、その街はある。—— 柳沼雄太(書肆 海と夕焼)
—— 竹田信弥(双子のライオン堂)
社会学者・小説家と活躍する岸政彦による初の写真集。歩きながら見つけた街の風景をフィルムカメラで撮影。185枚のスナップと1篇の書き下ろしエッセイを収録。
発売日: 2025年10月31日 B6並製/224頁/定価: 2,500円(税別)/ISBN: 978-4-910144-17-7
写真=岸政彦/構成=東万里江/発行=双子のライオン堂
きしまさひこ/社会学者・作家。京都大学大学院文学研究科教授。主な著作に『同化と他者化─戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版)、『街の人生』(勁草書房)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社)、『ビニール傘』(新潮社)、『マンゴーと手榴弾─生活史の理論』(勁草書房)、『図書室』(新潮社)、『大阪』(柴崎友香と共著、河出書房新社)、『リリアン』(新潮社)、『東京の生活史』(筑摩書房)、『沖縄の生活史』(みすず書房)、『大阪の生活史』(筑摩書房)、『にがにが日記』(新潮社)、『調査する人生』(岩波書店)など。
ひがしまりえ/2020年4月、祖父の遺品を販売するために作ったサイト「守屋商店」をきっかけに個人史のインタビューを始める。岸政彦監修『東京の生活史』『大阪の生活史』に聞き手として参加。『写真集の作り方』(熊谷聖司)、『優しい女』(ニンチ)の編集・刊行を手がける。現在は東京のギャラリーPOETIC SCAPEアソシエイトディレクターとして、展示企画やディレクションに関わる。他者との関わりの中で生まれる出来事や変化に注目してさまざまに活動中。